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NIHONGA: Neo-Japonisme
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JOINT EXHIBITION
ATOctober 16-20, 202411am−8pm -
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中村正義 (1924–1977)
中村正義は1953年に右胸郭成形手術、そして1956年には左胸郭成形手にて、胸郭八本を失う。この手術の間に中村正義は変容し、描かれる世界が一変する。それまでに描かれた街の風景から、飯田線に乗って山間で《樹々図》を描き、道に沿った《風景》を描いた。1969年あたりから冬季の樹木風景が増えだす。《林》は咲き始めた桜に、雪が降り積もった作品となっている。 -
加山又造 (1927–2004)
いずれも文藝春秋社の出版物に使われた挿画の原画である。
《牡丹》《鳥》《椿》《菖蒲》の4点は、1968年に刊行された『現代日本文学館40 円地文子・幸田文』中の円地の小説「女坂」挿画の一部。日本戦後女性文学の先駆けと評される円地の代表作に更なる深みを与えた。《紅葉》は雑誌「文藝春秋」の目次に使用。《月夜に草》も同時期に使われたものであろう。
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北上聖牛 (1891−1970)
四季草花は、四季山水や四季花鳥といった東洋画の伝統に則して室町時代に発展した。さらに江戸時代には琳派の得意画題として人気を博す。四季を室内に取り入れる趣向を受け継ぎ、より繊細で身近な感覚に近づけて、季節の花々を屛風の画面上に展開させた四季草花図屛風は、自然と共に生きるという在り方を体現するものである。 -
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