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Artworks
屈原 漁父(全文) 1995年
いつの時代も歎きは同じ。すでに紀元前四世紀、屈原は「世を挙げて皆な濁る、我れ独り清む。衆人皆な酔う、我れ独り醒む」と世の乱れと己の孤立無援を歎いた。これに対して市井の老漁師は「水清まば纓(冠のひも)を濯い、水濁らば足を濯へばいい」と笑って二人は別れたという。『楚辞』の「漁父辞」全文を、屈原と漁父の対話の、深刻にして、ユーモラスでもある景色に焦点をあてて書いた。
雁皮紙・墨
Ink on vellum paper
48 × 53 cm雁皮紙・墨
Ink on vellum paper
48 × 53 cm