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大入札会 特集記事Ⅶ 陶芸のまち・益子——浜田庄司と加守田章二
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巨匠・浜田庄司
浜田庄司は、柳宗悦が主唱した民藝運動において、陶芸の実践の中心的役割を果たした作家です。昭和30年(1955)には、重要無形文化財「民芸陶器」の保持者に認定され、同43年(1968)には文化勲章も受章するなど、名実ともに日本を代表する陶芸家となりました。
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LOT 325 掛合扁壷》
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LOT 326 《鉄絵々替皿 六客》
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LOT 149 《塩釉丸紋香炉》
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鬼才 加守田章二
さて、この益子を揺籃(ゆりかご)として、その造形的鬼才を花開かせた陶芸家がいます。大阪に生まれた加守田章二は、京都市立美術大学工芸科陶磁器専攻に入学し、教授・富本憲吉、助教授・近藤悠三の教えを受けました。卒業後は、日立製作所の大甕(おおみか)陶苑(茨城県日立市)の技術員の職を得ますが、作家としての制作意欲は抑えきれず、職場の理解を得て益子の塚本製陶所に研究生として出向したのち、翌昭和34年(1959)26歳で職を辞し、益子で休業していた窯元の窯を借りて陶芸家として独立を果たしました。益子で一般的だった作風とは違っていたため、初窯はまったく売れず、二度目の窯出しのとき、浜田がやって来て加守田の作品を褒めたので、ようやく益子の業者も彼の作品を見直した、という逸話が残されています。
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LOT 327 《灰釉花瓶》
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LOT 328 《灰釉花瓶》
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日本各地には、それぞれの特色を持つ焼き物が数多くあり、それが、日本の陶芸という文化の深みを支えているといえるでしょう。思文閣大入札会では、今回ご紹介した作家作品にかぎらず、それぞれの土地と作家たちに育まれた魅力あふれる陶芸作品も多数出品しております。増刊号への出品作品は、思文閣銀座にてご覧いただけますほか、大入札会専用サイトでも詳細画像の閲覧・ご入札が可能です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
大入札会下見会 開催概要
2026年 1月19日 – 1月25日 *入札締切 17:00
LOT 001~186 ぎゃらりぃ思文閣 <Google Maps>
LOT 301~331 思文閣銀座 <Google Maps>
10:00 – 18:00 *最終日は17:00迄
大入札会 特集記事Ⅶ 陶芸のまち・益子——浜田庄司と加守田章二
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