• 墨人 森田子龍 京都:2021年1月10日(日)– 1月23日(土) 東京:2021年1月29日(金)– 2月13日(土) この度、思文閣では、戦後日本の書芸術の景色を変え、現代美術史に大きな足跡を残した作家、森田子龍に焦点を当てた展覧会、「墨人 森田子龍」を開催します。 1950年代初頭、戦後の混沌の様相をなお残していた日本で、伝統芸術である書をめぐる革新的な運動が起こります。やがて欧米の抽象絵画と交錯した日本の前衛書は、50年代後半には国際美術の舞台へ躍り出ます。それは東洋と西洋、伝統芸術の書と現代美術の抽象絵画が交わる、美術史上かつてない驚くべきひと幕であり、その立役者こそ、伝統的なものを破壊するかたちでなく書芸術に新たな概念を吹き込み、造形芸術としての書を世界に知らしめた作家、森田子龍でした。 子龍が1951年に創刊し、全300号を編集した書芸術総合誌「墨美」は、他に類のない新しい芸術媒体であり、50年代から60年代にかけてカテゴリーや国を超えて、芸術家の交流を促しました。1952年、既存の書壇の因習を打破し現代書芸術を再確立すべく、4人の同志と共に子龍が京都で結成した前衛書グループ、墨人会は、戦後日本の前衛書運動を代表する存在として60年代にかけて海外に積極的に進出していきます。

    墨人 森田子龍

     


    京都:2021年1月10日(日)– 1月23日(土)
    東京:2021年1月29日(金)– 2月13日(土)

     

    この度、思文閣では、戦後日本の書芸術の景色を変え、現代美術史に大きな足跡を残した作家、森田子龍に焦点を当てた展覧会、「墨人 森田子龍」を開催します。

    1950年代初頭、戦後の混沌の様相をなお残していた日本で、伝統芸術である書をめぐる革新的な運動が起こります。やがて欧米の抽象絵画と交錯した日本の前衛書は、50年代後半には国際美術の舞台へ躍り出ます。それは東洋と西洋、伝統芸術の書と現代美術の抽象絵画が交わる、美術史上かつてない驚くべきひと幕であり、その立役者こそ、伝統的なものを破壊するかたちでなく書芸術に新たな概念を吹き込み、造形芸術としての書を世界に知らしめた作家、森田子龍でした。

    子龍が1951年に創刊し、全300号を編集した書芸術総合誌「墨美」は、他に類のない新しい芸術媒体であり、50年代から60年代にかけてカテゴリーや国を超えて、芸術家の交流を促しました。1952年、既存の書壇の因習を打破し現代書芸術を再確立すべく、4人の同志と共に子龍が京都で結成した前衛書グループ、墨人会は、戦後日本の前衛書運動を代表する存在として60年代にかけて海外に積極的に進出していきます。