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Artworks
触手 1990年
東アジアの表現の根柢に横たわる「書」とは「筆蝕(筆触+刻蝕)」の表現である。すなわち「書」=「書家」は、世界を触覚+蝕覚で成り立っていると見做す。
「触手」――すなわち〈触れる〉こととその〈手〉こそは人間の証明。触れるか触れぬかの境界をさぐるために、筆尖が紙に触れる筆触を可能な限り減じた作。ひとつの言葉はつねに内に反語を含む。「手」の第一画は左右を反転した。
中国画箋・墨
Ink on Chinese Xuan paper
135 × 35 cm中国画箋・墨
Ink on Chinese Xuan paper
135 × 35 cm