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Artworks
李賀詩 贈陳商 1992年
老獪の国・中国にあって、李賀は「贈陳商」の詩で、「二十にしてすでに心朽ちたり」と若者の生きることのにがさを吐いた。大量の墨を含んだ筆で東アジアの湿紙〈画箋紙〉に詩を書きこんでいくと文字の点画をのみつくすまでにニジミは広がり、墨の海の中にかすかに文字が影を見せることになる。人工的表現であるにもかかわらず、ニジミという自然の作用を援用する「アジア的表現のにがさ」をも同時に書きこもうと試みた。
中国画箋・墨
Ink on Chinese Xuan paper
136 × 69 cm中国画箋・墨
Ink on Chinese Xuan paper
136 × 69 cm