-
Artworks
風雲 1980年
書の歴史は、一点一画を森羅万象で表現する「雑体書」などの豊かな表現を宿している。点画をひらめく布に形どる空海の作にもみられる「飛白体」は、木製のヘラで書かれたと信じられてきた。だが、墨と紙を吟味し、筆の使い方を工夫すれば書くことができることを実践した書。筆蝕(筆ざわり、書きぶり)が書き手の内臓(五臓六腑)や細胞を含めた肉体の動きと生理(肉情)とともに出現することを身をもって体感した作でもある。
和画箋・墨
Ink on Japanese gasen paper
135 × 69 cm和画箋・墨
Ink on Japanese gasen paper
135 × 69 cm